うちの子について ④カジとカム
番外編ということで。
④ カムとカジ
少し前まで、カムカムという雌猫とカジカジという雄猫を飼っていました。
カムは一昨年の冬に16歳で、カジは今年の冬に18歳で亡くなりました。
2匹とも大学で保護された猫で、当院院長が入学したばかりの頃、6年生の先輩から譲っていただき飼い始めました。
カムはもともと片眼のサビ猫(赤と黒の毛色)で、クールでちょっと気の強い子でした。
同居猫のはっちとは気が合わず、部屋を分けて飼っていました。
カジは顔も体も大きいキジ猫で、人懐っこく優しい子でした。
うちの子どもたちに乱暴に抱かれても、ゴロゴロ嬉しそうにしていました。
(↓ あれ?嬉しそう・・・でもない)
そして、飼い主である院長のことが大好きでした。
私はカムの最期には立ち会っていませんが、カジは看取ることができました。
自分の手の中でカジが息をひきとっていくのを見守りながら、生死についていろんなことをグルグル考えていました。
仕事柄、動物の最期に立ち会うことはありますが、ゆっくり思いを巡らす余裕なんてないことがほとんどです。
獣医師としてではなく、飼い主としてカジの死を経験したことで得たものがあったと思います。
いつかは訪れる動物の死。
後から思い出して「あーいい最期だったなぁ」と思えたら、飼い主にとっても動物にとっても、最高の幸せなんじゃないかなって思っています。
・・・なかなか難しいことではありますが
<獣医師 大上(旧姓)>